愛するが故に・・・
『和真さん…』


「理香…何でここにいるんだ・・って会長。

 ご無沙汰しております」


「おお、高山、待ってたぞ」


「待っていたですか?

 すいません。」


「いや、お前は何も知らなくて当たり前だ。

 理香がここにいれば、お前は来るだろうと思っていた」


「り・か…ですか。」


どうやら、父が私を理香と呼び捨てたことに違和感を感じ取ったらしい。


「ああ、理香がストーカー被害にあってお前始末付けたみたいだな

 ・・・世話になった」


父は和真さんに小さくだか頭を下げた。

父が頭を下げるってことはとても大変なことのようだ

和真さんの所のいつも冷静沈着の田中さんもびっくり顔だ。


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