愛するが故に・・・
父の側近は私の存在を知っていて、

もし、私が父の元に来ることがあれば、

その相手がこの大きな世界を背負うことになるということを

考えていたようだった。


「高山…お前は俺の娘と一緒になるから、

肩書きがつくんじゃないってこと忘れんな。

 その為に俺はいままでお前に仕掛けてきたのだからな…」


さっきと一緒だ、父のあの悪そうな微笑み…

今まで和真さんになにをさせてきたのだろうか・。


「立石、一之瀬をここに。」


「はい。先ほど連絡済みです。」


「フッ…さすが立石だな。仕事が早い」


「おほめ頂きありがとうございます。」


立石さんと父の会話は本当に会社社長と秘書って感じ。


父は立石さんを信用しているんだと思う。
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