愛するが故に・・・
『マスターこのごろどう?』


「ああ…実はな。

 この店を閉めるかも知れないんだよ」


『えっ?なんで??』


「理香ちゃんも知ってると思うけど、

この店は理香ちゃんと御母さんのために作った店だからね。

 その役目が終わったらもういらないだろう…」


『そんな…マスターはこの仕事いやなの?』


「そうじゃないけどね。

 俺にも他に仕事があるんだよ」


『それって父の仕事?』


「まあね。」


『私が頼んでもだめなの

 父に私が言うよ。

 私がなくなると困るの。お願いマスター』


「理香ちゃん、ありがとうね。

 ずっと、理香ちゃんを見てきたから、

俺もそんな風に言ってもらえてうれしいよ」


『じゃあ…このまま続けてよ』


「でもね。り「そうだな。理香がそういうなら」」


「会長…」
『お父さん』


「理香が世話になったんだ。

 お前は俺にわがまま言ってもいいんだぞ

 お前はそれくらい働いてくれたんだ。

 この店はこのまま残す。

 決定事項だ。

 立石…後は頼む」


「かしこまりました」


こんな時は父が来てくれて良かった。
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