愛するが故に・・・
「理香…シャワー浴びてこいよ。
 それとも一緒に入るか?」


『ひっ一人で入ります。』


私は、シーツを体に巻きつけて、急いでベットからでた・・・
つもりでいたけど…腰がたたない・・・


和真さんはそれを見てすぐに下着をはいて私を抱きかかえてくれ、バスルームへと連れて行ってくれた。


「ゆっくりして来い。 」


そう言って、私をバスルームに下ろすとそこから出て行ってくれた。

恥ずかしかったけど、正直助かった気持ちでいっぱい。

和真さんは私以上に運動をしているはずなのに…なんであんなに元気なのよ。

ちょっとイラってしたけど、そんな事気にしてもしょうがないし…
私はシャワーを浴びることにした。

バスルームから出ると、真っ白なバスローブが置いてあった。

とりあえずこれを着ろってことなんだろうと理解して、それに体を通した。

ドライヤーで髪を乾かしたところで、私は大変なことを忘れていたことに気がついた。


化粧品…かばんの中だ、いつもたいした化粧はしてないけど…
やっぱりいきなりすっぴンは…
悩んだけど…ここにずっといるわけにもいかないし…
かばんをおいたリビングにもどるしかないか…

私はそーと扉を開け、リビングに向かった。

シャワーですっきりしたせいもあってか、とりあえず歩くことはできるようになっていた。

ゆっくり歩いたけど、リビングに着くとあっけなく和真さんに見つかった。

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