【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【下】:近々加筆修正予定
第三章 崩れていく
◇従兄弟
4月になって、桜が開花し始めた今日この頃。
私達は無事に進級しました。
「恋那、久しぶり!」
「久しぶり!」
千夏や夏希ちゃんとそう挨拶をしながら、教室に向かう途中で、岩戸先輩と出くわした。
岩戸先輩はニコニコと手を振っている。
夏希ちゃんと付き合えたおかげか、随分雰囲気の柔らかくなった先輩に駆け寄る。
「先輩!夏希ちゃんと付き合えておめでとうございます!あと、卒業おめでとうございます!」
そう言うと、先輩は「ありがとう」と微笑んだ。