【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【下】:近々加筆修正予定
くるっと振り返ってそう言った光弥は、すごくせつなそうで。
私は、立ち止まった光弥に抱きついた。
______ 離れるわけ、ないじゃん。こんなに好きなんだもん。大好きなんだもん。
「好き。大好き……光弥」
「……知ってるよ」
________ 離れんなよって言ったのは、光弥のくせに。
ねえ、どうして?あの時の言葉は嘘だったの?
抱き締めあった温もりが妙に切なかったある春の日。
……私達には大きすぎる問題が迫ってきてたんだ。