【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【下】:近々加筆修正予定
「それで、恋那と君が付き合ってるっていうのも知った。でも君だって、死にかけの親をほっとくほど冷徹じゃないだろ?
ーーーーお父さんは、治療法の見つからない、難病だ。いつ死ぬかわからない。
君はそれでも、ここに残るのか?」
「それは……。でもだからって、どうして恋那と別れなきゃ……」
「ーーーー遠距離恋愛なんか、出来るのか?半端な距離じゃない。アメリカと日本だぞ。それに向こうにいけば、いつ戻れるかもわからない」
下手すれば、2年会えないのは普通だ。
里山の言葉が、妙に重く突き刺さってくる。