【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【下】:近々加筆修正予定
忘れて。
忘れて。
傷付くのは、俺だけでいい。
アイツの泣き顔なんか見たくないから。
ーーーーーーそのためなら、喜んで悪魔にでもなる。
西山はまるで嘲笑うように俺を見た。
「……不器用だよね、あんたも。あんたが幸せになれないじゃん」
「ーーーーー幸せだよ。アイツの笑顔が見られるなら、幸せだ」
そう言うと西山は少し笑って。
「本当に……バカね」
と呟いた。