【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【下】:近々加筆修正予定
手を伸ばしたって、届かなくて。
だから、諦めようって、思った。
今まで本気で足掻く事を知らなかった俺は、容易く努力という行為を放棄したんだ。
ーーーーーだけど。
諦めようって、思えば思うほどに、浮かぶのはそいつの顔だった。
ムカついた
嫌だった。
あいつの居ない世界に逃げてしまいたくて。
だけど
ずっとあいつの笑顔を見ていたくて。
そんな優柔不断な俺の存在に、驚いた。