【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【下】:近々加筆修正予定
初めてみる秋夜のその表情に、私まで固まってしまう。
「今更、返せって言われても返さねえから。どんな理由であれ、捨てたのに変わりはないし。
それに俺にこいつを任せたのだって、お前だろ」
そこまで言うと、秋夜はぎゅっと私の手のひらを握った。
私も心のモヤモヤを取り払うようにそれを握り返す。
これでいい。
これでいいんだ。
私が好きなのは、秋夜だから。
秋夜を、愛してるんだから。
秋夜の言葉をきいた光弥は、クスッと笑いをこぼした。