【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【下】:近々加筆修正予定
とりあえずわかったことと言えば、俺は、彼女に助けられた、ということくらいだった。
「……迷惑かけて、すんません。俺、帰るんで……」
そう言いながら、布団をまくり、ベッドから降りた。
「待って!!
……帰る家なんて、あるの?」
その言葉に、俺は足を止める。
言い返すことも出来なかった。本当の事だったから。
ーーーーー今更、帰る場所なんて。
なにも言えずにいると、彼女は少し微笑んだ。
「私の家、居ていいよ?
私、一人暮らしだから……ね、そうしよ?」