極上の愛文
コウノトリ
この世に 体の交わりがなければ

何も苦しまなくて済んだのかもしれない


人間は欲に溺れると 何も見えなくなる

欲しくて欲しくて

無理やりかき集めて 自分に取り込もうとする

人に押し付けようとする


誰もいなくなって 空っぽになったとき

欲は恨みに変わるんだろうか?

それとも、色と熱を奪われた

カスカスの岩石になるのだろうか?


コウノトリが命を運んできてくれるのなら

別れもなかった

愛する人たちは どんどんいなくなる

自分からの愛が報われることは、一度もなかった

氷と剣山に転がされて消えていく

出会っても失う

愛しても傷つくなら

もう 1人がいいの?


今はどん底で これからは模索の迷路

ゴールなんてないの?

この先、その答えを教えてくれる人も

何を考えているのか分からない
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