極上の愛文
恋砂
思って 思って 山になった恋砂
友達でいることを誓ったわ
それは できないことが増えてしまった証拠
気づいても 恋砂の山をくずすことができなくて・・
かよわい人差し指と小指で、すくって こわすふり
思い出色の貝がらが、あちらこちらに光っているから
動かせないキモチと君のスガタが重なって、恋しくなって
涙がこぼれた
水玉模様の恋砂の山
涙が貝がらにタッチして あいさつした
貝がらは フシギそうに 私をみるの
わたしにとっては、きれいなあいさつよ
くずさないといけないの?
くずす必要なんかないよって、だれかに言ってもらいたい
公園の砂場であそぶ子どもが うらやましいわ
作り上げた砂山、くずさないで 帰っていいんだもの
幸せを自分からくずす生き物になんて 今はなれないわ
自然の風にふかれて 恋砂をとばせば、軽くなるのかしら
でも、いやよ
感情だけ 置いて逃げるなんて・・