青い星〜Blue Star〜
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ここは何処だろう?
私は………そうだ、あの不思議な少女に奈落に突き落とされたのだ。
となると、ここには彼女が言っていた『彼ら』がいるのか?
そもそも、『彼ら』なんてアバウトな。
そうそう簡単に判るわけないじゃないか。
全く、説明が足りなすぎる。
そんなことを考えていると遠くから2人の男性と思われる声が聞こえてきた。
『……………迅速な判断と行動を褒めて…………。』
『そいつぁ、…………った。問題は………。』
途切れ途切れで話している内容こそはよく判らないが、話し口調からしてこの二人は余程互いを信頼しているのは判った。
良いことなのだが…………
眠りについている奏にとって頭上で子供の喧嘩を繰り広げている二人は騒音以外のなにものでもなかった。
「あぁ!もう煩いな!!」
勢いよく上半身を上げた奏に二人は驚いた顔をしている。
開口一番怒鳴られるとは思っていなかったのだろう。