そこ、私の席です。
第一章


『そこ、私の席…』
「お前、誰?」
『え、あ、佐藤 愛梨です』

私の高校生活初めての会話がこれだった



田舎から都会の高校に転入してきた私は新しい生活に不安を抱いていた。

でも、弱音を吐くわけもいかず、緊張しながら教室の中に今いるわけで。

『だから、あのっ‼』
「何?」
『何?じゃなくて!私座れないんけど』
「は?」

は?じゃねーよ、何こいつ、

『だから、私の席っ‼』

そう言うと、そいつは黒板を指差した

「お前何番?」



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