カナリアちゃんの恋模様【完】
『梨杏ちゃん、迎えにきたよ』
そう言って、私に手を差し出す柊斗くん。
『迎え…?』
私は困惑気味に呟いた。
その時、
〜〜♪
私のメールの着信音が響き渡る。
…メール?
なんだか嫌な予感がしてならないんだけど…
そう思いながら、恐る恐るメールを開いた私の目に飛び込んできたのは…
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ゴメン。委員会が長引きそうだから行けそうにないんだ…
だから、代わりに柊斗くんに来てもらうことにしたからあとよろしくね♪
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という文面。