カナリアちゃんの恋模様【完】
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時が経つのは早いもので…
気づけば、約束の日曜日。
そして…駅前で里美たちを待つ私…。
もちろん、あのあと、何度か断ろうと里美に近づいてみたけれど…
なんか…言える雰囲気じゃなくて…とうとう言えずじまい。
…だって…
『敦也!日曜日、久しぶりのデートだね?ダブルデートとか超楽しみ〜』
『オレもだよ、里美』
なんて言う会話を目の前でされたら言えるもんも言えない。