カナリアちゃんの恋模様【完】
私は、ハァ…と、深いため息をついた。
その時、
『あ、梨杏ちゃん?待った?』
そう言って…相変わらずの爽やかな笑みで私の前に立ったのは…柊斗くん。
『…ううん…今、来たとこ、』
『そっか、ならよかった、あ…敦也たちはもうすぐ来るらしいから、そこらへんの店でも見ない?』
そう言って、私の腕を軽く引っ張ってくる。
私もとりあえず、コクリと頷きながら、柊斗くんの後に続いて歩き出した。