カナリアちゃんの恋模様【完】
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とまぁ、そんなこんなで今に至る。
『…ね、本当に女と歩いてるでしょ?しかも…超楽しそうじゃない…』
そう呟いて、少し切なそうな表情を浮かべる里美。
『…っ、里美大丈夫だよ、もう少し様子を見てみよう、ね?』
『…うん』
里美は、力なくそう呟くと、足早に2人のあとを追いかける。
…敦也くんめ…里美を傷つけたら私が許さないんだから…!
私は、そう心に誓い、里美の後を追いかけた。