カナリアちゃんの恋模様【完】



『あ、梨杏〜、柊斗くん!こっちこっち!』





雑貨屋を出て、駅の方に戻ろうとした私と柊斗くんの後ろからそんな声が聞こえてきた。






『里美!遅いよ』





『ゴメン、ゴメン』





あんまり悪びれた風もなくなぜかご機嫌な里美。





…何?






そんな里美に私は、若干、疑問を感じたが、







『あ、そろそろ時間になるから、はやく行こう?』








という敦也くんの声にそんな疑問も吹き飛んでしまう。




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