カナリアちゃんの恋模様【完】
『そうだった、ねぇ、私、今日どこに行くのか知らないんだけど…』
そう言って、敦也くんと里美を交互に見る私。
柊斗くんもどうやら知らないらしく、キョトンとした表情を浮かべている。
『あ、言ってなかったっけ?ふつーに映画見に行くんだよ、しかも、ホ…』
『あぁ〜、敦也、はやく行かないと間に合わないよ、ほら、梨杏たちも走って!!』
敦也くんが何か言いかけたのを遮り、なぜか、いきなり里美は話題を変えた。
…なんかあやしい
そう思ったが里美に急かされたので、とりあえず、着いていくことにした。