カナリアちゃんの恋模様【完】
『…え?』
突然のその言葉に思わず、固まってしまう。
…い、今なんて言った…?
しかし、
『…あと、コレ…いつ渡そうか迷ってたんだけど…』
さっきの言葉を完璧に流した柊斗くんは、ゴソゴソと、ポケットの中を探りはじめた。
そして、
『…え…それ…』
私は、その瞬間、驚きで目を見開いた。
だって…柊斗くんが取り出したのは、私があの時、店で買おうと決意した星形のストラップだったから。