不良の私が生徒会長に恋をした
「おっは~!!」
こいつは相変わらず元気が有り余ってるな~
「お前そんなのんびりしてていいの?入学式始まるぞ?」
「…は!?」
時計を見ると針は8:00を示していた。
「嘘!?」
アホ男のこと考えてたらいつの間やら学校に着いていなくてはいけない時間を大幅にダウン。
「昇のアホー!!!」
昇に八つ当たりをして勢いよく走る。
「…あ、待てよ!!」
いきなり怒られて呆然としていた昇。
しばらくして我に返るとこいつも全速力でこちらに向かってきた。
「さっきのなんなんだよ!!」
「うるさいなー今はそれどころじゃないの!!」
昇の会話を無理やり断ち切りさらに加速して学校に向かう。中学の時陸上部だったから足には自信があった。
「お、着いた!!」
昇の声で急ブレーキをかけ立ち止まる。
「さすが不良学校。きったねー。」
確かに昇の言う通りだ。
校舎や塀は落書きで埋まってる。
てか校舎自体錆びてるし…
門はまだ開いてる。ギリギリセーフかな。