不良の私が生徒会長に恋をした
門を抜け校舎へ向かう。人数が少ないからか、校庭はそこまで広くない。
さらに校舎の中へ入る。体育館どこ…
「なんかガラっとしてるな。」
昇が言った。確かに私たち以外の生徒はいないようだった。
「きっと入学式だからみんな体育館に行ってるんだよ。」
「それもそうだな。」
私と昇はふらふら校舎を彷徨いながら体育館を探す。しかし、一向に着く気配がない。こんなんじゃ、入学式に間に合わないよ~…
「君たち、何してるの?」
誰かに声をかけられた。2人で後ろを向くと
「制服着てるからここの子?」
背が高くて、でも細くて
「もしかして、新入生?」
髪の毛がサラサラしてて
「もしかして道分からない?案内しようか((微笑」
笑うと八重歯が出てちょっと可愛らしくて
まるで、まるで…
「あ、俺、代蔵院渉。この学校の生徒会長。」
天使のようだった…