スクランブル
美香の章

ジョンの奴

ある日の夜

「美香~俺~ジョンでーす。

 開けてくださいー」

「ジョン、何こんなに酔って!」

「ふぁーい。

 やっぱり俺には、美香しかいない!」

「嘘ばっかり。

 でこの間の彼女はどうしたのー?」

「どーもこーも、ありません。

 だけど、美香と同じくらい好き~!」

「はあ?

 いい加減にしてよねー。

 遊びだったらいくらでも許すけど、本気だったら、勘弁よー。」

「俺の本気、どこにあるのかなあ?

 美香、知らない?」

「なに甘えてんのよ。

 ったく。」
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