スクランブル
「で、今度は誰を殺せばいいの?」

「あたしの話をネタに、何人殺してんのって、冗談言ってる場合じゃないの。」

「家を出てきたってことは、社長や店長じゃなくて…この間拾った年下君?」

「拾ったって人聞きが悪いなー。」

「だって美香、いつも弱ったワンコ君拾ってあげるじゃない。」

「あーでも、この間の子はあれっきり。」

「となると、もしかして元祖ワンコの韓国君?」

「ま、そんなとこ…」

「えー!彼のことだけは見守っていたじゃない。」

「それが愛だと、勘違いしてたの!

 彼が好きになった女の実物見るの、初めてで…

 そうしたらなんかたまらなくなって…」


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