スクランブル
喫茶店で

「私は、話すことなんてないです。」

ゆこはうつむきながら言った。

「来てくれてありがとう。

 私、美香っていいます。

 あのね。この間は酔ってて、その。」

美香も何から話していいやら・・・

「ジョンフンさんの彼女さんなんでしょ。

 私はもう、いいんです。」

ゆこは、かたくなな態度をくずさない。

「でも、ジョンのこの前の様子だと

 あなたのこと好きなんじゃ・・・」

「美香さん。そんなことジョンフンさんに聞いてください。

 ほんとに、話すことないですから。」

席を立とうとするゆこに、
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