スクランブル
「これからも時々来るでしょ。」

「時間があったらな。」

「よそ見してても多目にみてあげる女なんて、私くらいしかいないわよ。」

「わかってる。」

「誕生日だけは、忘れないでよ。」

「ああ。来月だろ。」

「今年は、ちゃんとレストラン予約しておいてよね。」

「いつものとこじゃだめか?」

「ダメよ。たまには、誠意ってのを見せてくれたっていいじゃない。」

「考えとくよ。じゃあな。」
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