specialな君。
南 野 く ん
体育祭も終わって普通の授業の毎日にまた戻った。
-…だるいー。
とか思いつつも学校は大輝くんに会えるから好き。
あれ以来喋ってないけど…
見るだけでも嬉しかったり…。
「葵っ!あーおーいっ!」
「へ?」
「また大輝くんの事考えてたでしょ?」
「えっ違うよ!」
図星だし…(笑)
「あんたの事呼んでる男の子教室の外に居るよ」
「は?」
「早く行きなさいよ!」
杏奈に教室から押し出された。
「えっ…ちょっ…」
前を向くと一人の男の子。
誰だろう…
「あの…俺隣りのクラスの南野 渉(ナンノ ワタル)だけど…知らない…よね?」
優しそうな笑顔でちょっとかっこいいな…
「ごめん…知らない」
「だよね…あのさっ!天音さんの事…好きなんだよね。」
「えっ…?」
「驚いたかな?ごめんな?いきなり…」
「え…あ、いえ。」
「良かったら付き合って…欲しい。」
「…あのっ!ごめんなさい…」
「分かった!でもさ、諦めないから。」
「え?」
「俺、頑張るし?」
ニコッと笑って教室に帰ってった…
なんだあの人!
でも、ちょっとかっこ良かったかも…
大輝くんとは正反対で超優しそうだし?まぁ大輝くんが好きなんだけどね…
そんな事考えてるうちにすぐに放課後になった…-