specialな君。


杏奈はちゃっかり彼氏居るから相手は決まってんだよね…

そう思いながら一人で帰るため(杏奈は彼氏と帰ってるから)下駄箱から靴を出してると…同じタイミングで靴を取り出してる大輝くん…


「あっ…」


思わずマヌケな声が出てしまった…
そうしたらこっち見られたし…さいあく…っ。


「何だよ、その声。」

「思わず…出ちゃった」
少し笑いながら言うと大輝くんは容赦なく…

「キモい。」

「…」
傷付くよ、最初よりは慣れたけどさ…

「てゆか、今日昼休み何言おうとしてたんだよ?」

「え?何も…ないよ」

「へぇ」

「うん…そういやさ!ペアダンス…優花ちゃんとでしょ?優花ちゃん美人だし…大輝くんかっこいいし?お似合いだよねっ」

って私は何言ってんだよ。
意味分かんないじゃん…


「あー、アイツ?断った。」

「え?何で?」

「あーゆう女もっと苦手。うるせぇし、ウザイ」

「そ…っか…」



そう言い残して大輝くんは帰ろうと歩き出した。



…言うんだよ言うんだよ
…誘わなきゃ後悔絶対するっ…



「だ大輝くんっ…」

「あ?」

「じゃあさ、私とダンス踊って…下さい…っ」

………………
…………………
……………………

なにこの沈黙…やっぱ無理なんかなっ…















「しゃあねーな」

そう言い残してまた歩き出し帰ってった。

「え?」


どうしよ…ヤバい嬉しい…今のってOKって事だよね?


嬉し過ぎる…泣きそうになるじゃん!



その日はニヤけながら帰ってニヤけながら寝た(笑)





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