specialな君。



でも、私が思ってた以上に大輝くんはモテてるみたいで…

しかもいつの間にか大輝くんと私がペアダンスを一緒に踊るって事は広まった。



「あれ?大輝くんと一緒に踊る人って…意味分かんないし」

また聞こえるよ、悪口。
わざわざ違うクラスから来て私を見に来てるし…



そんで、優花ちゃんが私をほっとく訳無くて…

「アンタが大輝くんと踊るって奴?」

「うん」

「へえー、アンタさ、何したの?セコイ真似でもしたんでしょ?」

「…してません…」

…恐いし。
同級生なのに敬語になる…
もう…ヤになるし…

「きしょい。」





そう言い残し私のクラスから出て行った。



-…はぁっ…モテ男を好きになるって、大変だよ。


何か憂鬱になる…
折角、楽しみなのに…楽しみじゃなくなるじゃん…





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