甘い彼×危険なワタシ
なのに、
同僚や先輩に言われた。
「彼、危険だから、あんまり近づかないほうがいいよ」
危険・・・
そんなこと言われたって。
ある日、先輩と二人で遅くまで会社に残ることになった。
遅くまで残業していて、
気がついたら、夜遅く、オフィスで二人きりになっていた。
『危険』
そのことが頭を掠めたけれど、
それでも、二人きりなのは嬉しかった。
仕事はもう少し。
ここら辺で、ちょっと休憩しようか。
先輩が、紅茶を入れてくれた。
『ストレートが好きなんだよね』
覚えてくれているのが嬉しい。
熱い紅茶のせいか、ココロまで熱せられてくる。
と、先輩が手近の椅子を引き寄せて、そばに座った。