ひだまりの若葉~砂漠の女王~
でも、それももう終わり。

今度こそ、お別れです。


「お別れの前に一つだけ、聞かせてください。

 初めて逢った時、あなたの声が一度だけ揺らいだ。

 名前をつけていいかと聞かれた時です。

 あれは何故だったのですか?」


 ……「ところで、いきなりですけど、あなたを好き勝手に、名前、つけてもいいですか?」

 
 あの言葉がずっと気になっていたのです。

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