ひだまりの若葉~砂漠の女王~
夜が明ける
「夜が明ける…そしたら俺は蛇になる。
若葉をかみ殺したがる毒蛇に。
魔神と契約した事は後悔してない。
だって俺がやらなきゃ誰かが体を乗っ盗られてたんだ。
さっさと行け!」
「マリは逃げなかった。
今離れたら一生逢えないと思った。
契約を破ったヒタは、言葉どおり、毒蛇になった。
それでもマリは、逃げようとは、しなかった。
反対に、塔の中に閉じ籠もった。
毒蛇と一緒に。
ヒタはもはや、どこにもいなかった。
マリのことも、わからないようだった。
そんな蛇に向かって懸命に話しかける女王の姿は、痛々しかった。」
若葉をかみ殺したがる毒蛇に。
魔神と契約した事は後悔してない。
だって俺がやらなきゃ誰かが体を乗っ盗られてたんだ。
さっさと行け!」
「マリは逃げなかった。
今離れたら一生逢えないと思った。
契約を破ったヒタは、言葉どおり、毒蛇になった。
それでもマリは、逃げようとは、しなかった。
反対に、塔の中に閉じ籠もった。
毒蛇と一緒に。
ヒタはもはや、どこにもいなかった。
マリのことも、わからないようだった。
そんな蛇に向かって懸命に話しかける女王の姿は、痛々しかった。」