ひだまりの若葉~砂漠の女王~
言わなきゃよかった、と思いながら、

半分減ったお客たちに向けて必死にフォローしました。

「そうカリカリしなさんな。

 耳を傾けてりゃ気分も変わる。」

ぜんぜんフォローになっていません。



そのとき、

集まってきていたお客たちのなかで、

青年と偶然目の合った少女がいました。

青年を囲んで集まってきた人たちの中で、

いちばん遠くにいるお客でした。

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