わかってるさ、お茶だろう?

 「っぁ!」

 抵抗するも無駄らしく、茶髪の男が真弓の胸に触れた。

 ジャキン

 それと同時に男の横髪が切り落とされ、散髪された髪が散る。

 見上げれば、枝に足をかけぶら下がる文がいた。

 無表情の奥の瞳が危なく揺れている。

 全身に怒りを纏っているかのごとく、殺気を漂わせ木から飛び降りた文が首を傾げて男達を見る。

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