わかってるさ、お茶だろう?

 取り残された真弓を文が助け起こす。

 「遅い…どうしてあの時止めてくれなかったのよ」

 「…言わせるのか?」

 再び左腕を振ると元の腕に戻った。

 その手で真弓の頭についた落ち葉をつまみ、文は溜め息混じりに指差した。
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