わかってるさ、お茶だろう?

 「…俺は、してもいい?期待」

 これから向かう先は文の家。文の部屋。

 二人きり。

 真っ赤になる真弓に文は本日の笑顔の中でも最高の笑顔を作り囁いた。

 「真弓、寒い。もっと近くに」

 「ちょ、離せ!帰る、かえるぅー」

 駄々っ子のごとく暴れる真弓は、魔性文に引きずられていく。

< 33 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop