君のコト。~最後に初めての"大好き"~
三章 過去と現実






―――ある日。



(pi-pi-pi...メール)



あ、翔だ。



「ゆんちゃん...電話したい」



翔はなぜか深刻そうで悲しそうなメールを送ってきた。



「番号教えて?」



あたしは翔に番号を聞いて電話をかけた。



(pururururu...電話)



「もしもし、翔?」



「...ゆんちゃん」



「なしたの?」



「......」



「翔...?」



「お父さんに殺されかけた...」



「え...?」



彼は泣いていた。



声はかすれて...。



あたしはなぜか胸がズキズキと痛んだ...。



何かを思い出したかのように。






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