言葉じゃ届かない
朝霧の向こうで
幼い頃 僕は小さな約束を交わした
あなたはまだ真っ白の頭の中で
真っ直ぐに頷いてくれた
あれから幾千の季節を飾り
大人になったのは君 追いかけるのは僕
淡くて 尊くて 引きずって
どうしてかなぁ言葉に出来ないのは
この想いを気持ちでは幾らでも表せるのに
朝霧の向こうで待っている君の笑顔
その美しさにはとても追い付けないよ
ただ好きだから 愛しい人のままでずっと
ふいに吹き抜ける優しい風
そっと落としたキスは傷口へ浮かび
その一瞬を失恋と名付けたのは
僕以外の誰でもない僕だった
幼い頃 僕は小さな約束を交わした
あなたはあの澄んだ瞳のままで
僕のことをずっと見つめていた