続・いじわるな君に恋をする
側にいてほしい人



「はぁ……」




私はシャープペンシルを片手にため息をついた




朔弥と会わなくなって、三週間



もうすぐ、一ヶ月になる




今の私は、朔弥不足




「花音、まだ朔弥くん帰って来ないの?」


「うん…。私、もうダメ……朔弥に会いたくて会いたくて、もう死んじゃう…」




会いたい




会って、抱き付きたい




キスもしたい




「花音、会いにいきなさいよ」




朔弥の居場所は知らない



百合が言ってるのは、朔弥の大学に会いに行けってこと




「無理だよ…」


「なんで?花音から行かなきゃ、朔弥くんは帰って来ないんだよ!?」




それは分かってる


分かってるんだ




けど、会って無視されるのが怖い





大好きで仕方ないから、尚更怖いんだよ




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