どっちか選んで?



留守番があって、耳に携帯をあてる。




「美空?っていま飛行機か?あのー...そのー...」



プーップーッ


あんまり恋斗がゆっくり言うもんだから20秒を越えていた。



こんな慎重に話す恋斗は初めてで、

ぷっと笑ってしまった。



隣に座っていたお姉ちゃんは不思議な目で私をみる。


「なんでもな〜い」その顔はニヤニヤで。
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