―――あの日の約束を。
変わらない日々
―ピーッ
「今日もまず基礎練から!」
「はーい」
ダルそうな、たるむ声。
みんなで準備運動を始める。
だけどやっぱり、しゃきっとしない動き。
「おーい冴島。しっかりやってくれよぉ」
と顧問の声。
「あいあい」
「ホントにこれが全国一の陸上選手かよ?」
「そーだよ!文句あっか?」
二人は顔を見合わせて笑う。
乱暴な言葉遣いだけど、明るく通る声。