―――あの日の約束を。




「おい、高橋!」

「あ、はい。すみません」


いっけねぇ。
ついその声に聞き入ってしまった。


さんざん聞いてる声じゃない。

なんか、真剣に考えてる自分に馬鹿らしくなる。


はぁ。とため息をついて顧問のもとへ足を進める。


私はマネージャーなんだからね。働かなきゃ。


『でも、ホントは私も――』


大丈夫。もう諦めたんでしょ?


夢は託したじゃない。
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