天使の舞―後編―
正座して、うずくまる格好だった乃莉子は、叫び声と共に上半身を仰け反らした。
両手を広げ、天を仰ぎ見る。
「乃莉子!」
乃莉子の背中を擦って、膝を着いていたキャスパトレイユは、急激な乃莉子の異変に、為す術がない。
しかし、そのキャスパトレイユの視線の先の乃莉子の背中が、盛り上がっていく様に、気がついた。
両方の肩甲骨の辺りが、ムクムクと盛り上がり、洋服が破れ始めていたのだ。
そしてその破れ目から、白いふわふわしたモノが、顔を覗かせた。
「ああぁぁぁぁ!!」
切り裂かれ焼き付くような、背中の痛みに、乃莉子は絶叫する。
乃莉子の背中から出てきた、白いふわふわのモノを見て、キャスパトレイユは、自分の目の前で進んでいく、その光景の意味を完全に理解したようだ。
心配そうだった表情に、笑みを浮かべたのだから。
両手を広げ、天を仰ぎ見る。
「乃莉子!」
乃莉子の背中を擦って、膝を着いていたキャスパトレイユは、急激な乃莉子の異変に、為す術がない。
しかし、そのキャスパトレイユの視線の先の乃莉子の背中が、盛り上がっていく様に、気がついた。
両方の肩甲骨の辺りが、ムクムクと盛り上がり、洋服が破れ始めていたのだ。
そしてその破れ目から、白いふわふわしたモノが、顔を覗かせた。
「ああぁぁぁぁ!!」
切り裂かれ焼き付くような、背中の痛みに、乃莉子は絶叫する。
乃莉子の背中から出てきた、白いふわふわのモノを見て、キャスパトレイユは、自分の目の前で進んでいく、その光景の意味を完全に理解したようだ。
心配そうだった表情に、笑みを浮かべたのだから。