天使の舞―後編―
そんな慌ただしい日々の中で湧きあがった思いを、ふと、乃莉子はキャスパトレイユに呟いてみた。
「ねぇ・・・キャス。
魔界の悪魔さん達にも、私の羽ばたきを分けてあげられないの?」
キャスパトレイユは、乃莉子の突然の言葉に、ドレスに手を掛けたまま、不思議な顔をする。
「・・・・・?
悪魔なんて、増えなくたっていいじゃんか。」
「どうして?
ヨゾラくん良い子だったよ。
悪魔って・・・アマネやシラサギさんも・・・そんなに悪い人には見えないんだよね。
私が思ってた悪魔のイメージとは、全然違うんだもん。」
「分かってないなぁ、乃莉子は。
まぁ・・・当然か。
ついこの間まで、生粋の人間だったんだからな。
取りあえず、乃莉子の今の質問に答えてやるよ。」
キャスパトレイユは、一旦ドレス選びの手を止めると、近くにあった椅子に腰を下ろした。
乃莉子もそれに倣って、近くのベンチソファーに座った。
「ねぇ・・・キャス。
魔界の悪魔さん達にも、私の羽ばたきを分けてあげられないの?」
キャスパトレイユは、乃莉子の突然の言葉に、ドレスに手を掛けたまま、不思議な顔をする。
「・・・・・?
悪魔なんて、増えなくたっていいじゃんか。」
「どうして?
ヨゾラくん良い子だったよ。
悪魔って・・・アマネやシラサギさんも・・・そんなに悪い人には見えないんだよね。
私が思ってた悪魔のイメージとは、全然違うんだもん。」
「分かってないなぁ、乃莉子は。
まぁ・・・当然か。
ついこの間まで、生粋の人間だったんだからな。
取りあえず、乃莉子の今の質問に答えてやるよ。」
キャスパトレイユは、一旦ドレス選びの手を止めると、近くにあった椅子に腰を下ろした。
乃莉子もそれに倣って、近くのベンチソファーに座った。