天使の舞―後編―
「乃莉子の言うように、何もなけりゃ特別、害のある奴らじゃないんだ。
あいつらだって、闇雲に悪さする存在じゃないからさ。
人間達がイメージしてる悪魔とは、確かに違うよな。
ただ、悪魔はさ、人間の事を基本‘悪’だと思ってるわけ。
俺達天使は‘善’だと思って、人間を見てる。
それが大きい違いだな。
俺達とあいつらは、人間界を管理してるんだけど、どっちが覇王になるかで、管理の仕方が変わってくるんだよ。
悪魔は人間を悪だと思ってるから、何か事件が起こると、すぐに罰を与えたがる。
例えば、妬み嫉み僻みの感情を植え付けたり、人間同士を戦わせたりさ。
でも、それじゃダメだ。
人間には愛を与えて、包んで諭すのが、一番効き目がある。
例えば特定の人間に、感動するような善行をさせて、みんなもこんな風に振る舞えよ、って教えてやるんだよ。
そんな感じだからさ、会議の席でも意見が交わる事は・・・まぁ・・・ないな。
それが理由って言ったら、語弊があるかもしれないけど、悪魔は増えなくてもいいんだよ。
議論するのも、面倒くせぇ。
俺、絶対あいつらの考えには、賛同できない。」
あいつらだって、闇雲に悪さする存在じゃないからさ。
人間達がイメージしてる悪魔とは、確かに違うよな。
ただ、悪魔はさ、人間の事を基本‘悪’だと思ってるわけ。
俺達天使は‘善’だと思って、人間を見てる。
それが大きい違いだな。
俺達とあいつらは、人間界を管理してるんだけど、どっちが覇王になるかで、管理の仕方が変わってくるんだよ。
悪魔は人間を悪だと思ってるから、何か事件が起こると、すぐに罰を与えたがる。
例えば、妬み嫉み僻みの感情を植え付けたり、人間同士を戦わせたりさ。
でも、それじゃダメだ。
人間には愛を与えて、包んで諭すのが、一番効き目がある。
例えば特定の人間に、感動するような善行をさせて、みんなもこんな風に振る舞えよ、って教えてやるんだよ。
そんな感じだからさ、会議の席でも意見が交わる事は・・・まぁ・・・ないな。
それが理由って言ったら、語弊があるかもしれないけど、悪魔は増えなくてもいいんだよ。
議論するのも、面倒くせぇ。
俺、絶対あいつらの考えには、賛同できない。」