天使の舞―後編―
「天界の皆にも、魔界の皆にも、私の羽ばたきを届けられるなら、こんな素敵な事はないよ。
私が皆の役に立てるなんて、嬉しい。
・・・でも・・・キャス。
アマネ、羽ばたきを受け取ってくれるよね?」
キャスパトレイユの手を握り、思いついたように不安げな瞳で、自分を見つめる乃莉子。
キャスパトレイユは、そんな乃莉子を静かに腕の中へと引き寄せた。
「アマネは、頭のいい奴だ。
己のプライドより、魔界の利益を優先させるさ。
魔界にとってもこの羽ばたきは、喉から手が出るくらい欲しい代物だからな。
願ってもない、申し出だと思うぜ。」
「本当?よかった。」
乃莉子の顔に笑みが戻って、キャスパトレイユもフッと微笑んだ。
私が皆の役に立てるなんて、嬉しい。
・・・でも・・・キャス。
アマネ、羽ばたきを受け取ってくれるよね?」
キャスパトレイユの手を握り、思いついたように不安げな瞳で、自分を見つめる乃莉子。
キャスパトレイユは、そんな乃莉子を静かに腕の中へと引き寄せた。
「アマネは、頭のいい奴だ。
己のプライドより、魔界の利益を優先させるさ。
魔界にとってもこの羽ばたきは、喉から手が出るくらい欲しい代物だからな。
願ってもない、申し出だと思うぜ。」
「本当?よかった。」
乃莉子の顔に笑みが戻って、キャスパトレイユもフッと微笑んだ。