天使の舞―後編―
「魔界の者たちにも、乃莉子の羽ばたきを分けてやろうと思ってさ。
アマネに声かけて、招待してやったんだ。
いい余興だろ?
俺達の代から、天界と魔界の在り方が変わるぜ。」
キャスパトレイユが言うが早いか、天界の上空を、黒い翼の悪魔達が群を成して滑空してくる。
天界の青く澄んだ空が、黒く染まっていく様は、恐怖さえ覚える程に異様なものであった。
見慣れぬ悪魔達が、大挙してくるその光景に、驚いた天使達は悲鳴をあげて、ちりじりに走り出した。
ウェルザは、黙って空を見上げたままだ。
「みんなぁ!怖れる事はない!
魔界の者たちをここへ呼んだのは、俺なんだ!」
力いっぱいキャスパトレイユが叫ぶと、天使達の足が止まった。
「どうか皆、聞いてくれ!
乃莉子の羽ばたきを、悪魔達にも浴びてもらおうと思うんだ!
俺達の善行を、悪魔達にも分かってもらうために!」
叫んでいるキャスパトレイユの隣に、大きな黒い翼を持った、威厳ある美しい若者が、舞い降りて来た。
アマネに声かけて、招待してやったんだ。
いい余興だろ?
俺達の代から、天界と魔界の在り方が変わるぜ。」
キャスパトレイユが言うが早いか、天界の上空を、黒い翼の悪魔達が群を成して滑空してくる。
天界の青く澄んだ空が、黒く染まっていく様は、恐怖さえ覚える程に異様なものであった。
見慣れぬ悪魔達が、大挙してくるその光景に、驚いた天使達は悲鳴をあげて、ちりじりに走り出した。
ウェルザは、黙って空を見上げたままだ。
「みんなぁ!怖れる事はない!
魔界の者たちをここへ呼んだのは、俺なんだ!」
力いっぱいキャスパトレイユが叫ぶと、天使達の足が止まった。
「どうか皆、聞いてくれ!
乃莉子の羽ばたきを、悪魔達にも浴びてもらおうと思うんだ!
俺達の善行を、悪魔達にも分かってもらうために!」
叫んでいるキャスパトレイユの隣に、大きな黒い翼を持った、威厳ある美しい若者が、舞い降りて来た。