天使の舞―後編―
乃莉子は冷ややかな瞳で、キャスパトレイユを見上げる。
「あなたには関係ない・・・くは、ないか・・・。
ねぇ、キャス。
イザヨイさんて知ってる?
アマネの妹って言ってたの。」
キャスパトレイユに向き直り、乃莉子は聞いてみた。
「はっ?イザヨイ?
いや、知らねぇな。
アマネに妹が居たことも、俺、知らねぇよ。
で、その妹とやらは、どこに居るんだ?」
「えっ・・・!?」
乃莉子は慌てて店内を見渡すが、イザヨイの姿は、忽然と消えている。
キャスパトレイユは不機嫌に眉を潜めたまま、スッと腕を伸ばして乃莉子の手首を掴んだ。
「それより、こっちに来い。
お前に話があるんだ。」
そう言うとキャスパトレイユは、矢崎には目もくれず、乃莉子の腕を引っ張って、さっさと店を後にした。
「ちょ・・・ちょっとキャス!
痛いよ。
矢崎さん、すいません。」
乃莉子は強引に引っ張られ、転びそうになりながら、喫茶ヤザキから連れ出された。
「あなたには関係ない・・・くは、ないか・・・。
ねぇ、キャス。
イザヨイさんて知ってる?
アマネの妹って言ってたの。」
キャスパトレイユに向き直り、乃莉子は聞いてみた。
「はっ?イザヨイ?
いや、知らねぇな。
アマネに妹が居たことも、俺、知らねぇよ。
で、その妹とやらは、どこに居るんだ?」
「えっ・・・!?」
乃莉子は慌てて店内を見渡すが、イザヨイの姿は、忽然と消えている。
キャスパトレイユは不機嫌に眉を潜めたまま、スッと腕を伸ばして乃莉子の手首を掴んだ。
「それより、こっちに来い。
お前に話があるんだ。」
そう言うとキャスパトレイユは、矢崎には目もくれず、乃莉子の腕を引っ張って、さっさと店を後にした。
「ちょ・・・ちょっとキャス!
痛いよ。
矢崎さん、すいません。」
乃莉子は強引に引っ張られ、転びそうになりながら、喫茶ヤザキから連れ出された。